ヒートショック現象と対策

bath.jpg 皆様こんにちは
寒さも本格的な季節を迎えました。
特に今年の冬は寒さが一段と厳しそうです。
今年も冬場に家庭内に潜み生じ得るある危険についてお伝えしたいと思います。
 記事のタイトルにある"ヒートショック"と言う現象をご存知でしょうか。
"ヒートショック"とは,急激な温度変化により体が受ける影響のことです。
現在日本国内において,高齢者が家庭内で亡くなる原因の4分の1を占めていると言われています。
更に"ヒートショック"が原因で亡くなる方の死亡時期は,12月から2月にかけて集中しているようです。
 ではそのメカニズムをかいつまんで説明させて頂きます。
1.状況
リビングや台所などの暖かいところから,浴室やトイレなどの寒いところに移動した時にその温度差冬場この差は6℃〜10℃と言われています。)に体が反応を示します。
2.発祥
通常このような場合,交換神経が急激に緊張し,抹消の血管が収縮することで血圧の上昇が生じます。
この変化に対応出来ない高齢者の場合,動脈硬化・脳血管障害などの疾患が生じ易く,不幸なことにそのまま死に至る可能性もあります。
脳出血,脳梗塞,心筋梗塞など重症な疾患に苦しめられることも少なくありません。
3."ヒートショック"の影響を受け易い方
老化により血管が脆くなっている65歳以上の方は要注意です。
更に,日頃から血圧が高い人,糖尿病や動脈硬化がある人も要注意です。
そうした方でも,通常の生活は滞りなく過ごしている場合も多々あり,加えて室内にいると言う安心感から注意を怠る場合,"ヒートショック"の影響を受け易くなるのかも知れません。
4.対策
"ヒートショック"の主要な要因が温度差にあることを考慮に入れますと,
次の二つの点は効果的な対策となるかも知れません。
  ・トイレ
場所柄いつでも換気を心掛けていると思いますが,何事も"過ぎたるは及ばざるが如し"の通り,冬場は特に程ほどにしましょう。また室温を保つための工夫されたシステムを導入するのも効果的です(下記参照)。
暖房機能ついた便座を使用しているお宅では,トイレのドアの開け閉めに十分に注意すれば幾らかでも,温度差を緩和する助けになるでしょう。
  ・浴室
浴室では当然ながら服を全て脱いでしまうので,"ヒートショック"が最も起こり易い場所と言えます。
日本の家屋では脱衣室は暖房の対象外とされることが少なくないので特に要注意でしょう。
専用の暖房乾燥機などを導入されている場合は対応し易いですが,そうでない場合は,
  • まず入浴前にお風呂の蓋を開け蒸気で浴室を温める(シャワーでも良い)。
  • 頃合いを見計らって浴室のドアを空けその蒸気で脱衣室を温める。温度差が緩和された所で服を脱ぎ,入浴する。
  • 蒸気で脱衣室を温めるのをやり過ぎると湿気ってしまうので加減が必要です。
  • 更に入浴順も考慮しましょう。高齢の方は他の方(子供とか)が入って温まった脱衣室や浴室を使える順で入るのは一つの方法かも知れません。
5.対策その2
リフォームを考えている方には,次のような暖房設備の導入をする方法もあります。
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更に,浴室のリフォームの場合,保湿と保温などの要素も加わってきます。
それで,ここ半年の期間に浴室等のリフォームをお考えの方は本格的な寒波が到来する前に,リフォームを終え"ヒートショック"の対策を施すことをお勧めいたします。
気になる浴室のリフォームの工事期間ですが,通常のリフォームに加え上記の浴室乾燥暖房機の取り付けを加えた場合,リフォーム工程表にある期間に一日か二日を加えた期間を想定しております。
トイレのリフォームの場合上記の暖房機能付きシステムを導入いたしましても期間の大幅な変更は生じないと考えております。
 弊社,金井工務店ではリフォームのご相談・お見積りは無料で行っておりますのでお気軽に声をおかけ下されば嬉しく思います。

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